睡眠学研究レポート

睡眠中の歯ぎしりの原因と対策とは?歯ぎしりによる副次的な症状を解説【医師監修】

歯ぎしりとは?

睡眠中頻繁に歯をギシギシこすりつけたり、食いしばったりして、歯をきしらせる状態が「睡眠時歯ぎしり」です。

歯ぎしりは、どの年齢であっても生じる可能性はありますが、小児期の有病率が最も高く、加齢とともに減少していく傾向があります。これは、成長するにつれて睡眠構造が整うことが関与していると考えられています。

睡眠時歯ぎしりの強さと持続期間には、個人によってばらつきが見られます。症状が重い患者の場合は、一晩に何百回も歯ぎしりを起こしたり、何十分間も歯を食いしばっていたりするケースもあります。

歯ぎしりによる副次的な症状

歯痛、下顎の筋肉痛、顎関節痛、口や顔面の疼痛、頭痛といった不快感や、歯がすり減る、折れる、頬粘膜裂傷などの損傷が挙げられます。

また重症の場合は、睡眠分断につながることもあります。

歯ぎしりを引き起こす原因

意欲や警戒心がかなり強い性格の人や、日常生活で高レベルの不安やストレスを抱えている人などに発生率が高いため、歯ぎしりは心理的要因と相関性があるとされています。

 

歯ぎしりは眠りが浅いときに起こることから、心理的な要因が眠りを浅くし、関連して歯ぎしりや歯の摩擦につながると考えられています。

歯ぎしりの対策

子どもの歯ぎしりの場合、それほどひどくなければ様子を見ながら必要に応じて歯科医に相談するようにします。成長につれ軽減するケースが多いのですが、歯の機能や下顎の機能に影響しないよう、早めに歯科医師の指導を仰ぎましょう

大人の場合には、眠りを浅くする要因をできるだけ取り除くことが重要です。就寝前のアルコールやタバコ、カフェインの摂取を控え、心理的ストレスの軽減を図るよう心がけます。できることからひとつずつ工夫してみましょう。

なお、重度の歯ぎしりでは、歯ぎしり防止装置(床副子)が保険適応になりますので、歯科医を受診して下さい。

 

参考図書:
「睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)」(医学書院)発行:日本睡眠学会

監修

医師・医学博士

塩見 利明

愛知医科大学 睡眠科 教授

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