睡眠学研究レポート

睡眠時驚愕症(夜驚症)

睡眠時驚愕症とは

睡眠時随伴症の覚醒障害のひとつで、幼児や子どもによくみられる睡眠障害です。

睡眠中、突然パニック状態に陥り、悲鳴や叫び声を上げるものです。

睡眠時驚愕症の症状

夢の内容に対して感じる恐怖ではなく、何を怖いと感じたのか理由が本人にも分からず、パニック状態に陥るのが特徴です。

汗をかく、呼吸が速くなる、心拍数が上がるなど、恐怖を感じたときの身体現象が起こります。

通常、数分間で夜驚症状はおさまり、元の眠りに戻ります。朝起きたときには何も覚えていないことが多いのですが、怖かったイメージが記憶されている場合もあります。

睡眠時驚愕症の原因

夜驚症の原因やメカニズムはまだはっきりとは解明されていません。幼児や子どもによくみられ、青年期に向かうにつれて症状がなくなることから、脳の発達が関係していると考えられています

睡眠時驚愕症の対処法

夜驚症への具体的な対策はほとんどありません。睡眠時遊行症と同じく、青年期までには症状が消えることが多いため、積極的な治療はとくに必要ないこともあります。

しかし、発生が頻繁で、症状の程度が本人だけでなく家族や周囲の人の睡眠への影響が出るほどの場合は、専門家に相談してみる必要があります。

参考図書:
『睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)』(医学書院)発行:日本睡眠学会
『睡眠障害診療ガイド』(文光堂)日本睡眠学会認定委員会ワーキンググループ監修

監修

医師・医学博士

塩見 利明

愛知医科大学 睡眠科 教授

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