睡眠学研究レポート

寝言の原因と弊害

寝言の原因

寝言は「睡眠中に何かを話している」状態のことを指し、小児の半数と成人の5%に見られる症状です。本人が自分の寝言に気づいていることは少なく、多くの場合には家族や同室のベッドパートナーなどによって指摘されます。

話の内容の明瞭性にはばらつきがあり、発症においてはっきりとした性差はないとされています。

寝言の原因は、突発的なものであったり、大人ではレム睡眠行動障害(RBD)睡眠時遊行症睡眠関連摂食障害(SRED)などの睡眠時随伴症にともなうものであったりとさまざまです。現在の研究では、はっきりとした原因がまだ明らかになっていません。

寝言による弊害

ほとんどの症例には重度の精神症状はともなっていません。ただし、寝言が多くなると、ベッドパートナーや同室者に環境性睡眠障害をもたらす可能性もあります。

また寝言の内容によっては相手に不快感を与えることになり、人間関係に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

高齢者の大きな寝言

50~60歳以上の高齢で発症し、異常行動をともない、それが夢見体験に一致するときは、レム睡眠行動障害(RBD)が濃厚に疑われるので注意が必要です。

 

参考図書:
「睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)」(医学書院)発行:日本睡眠学会

監修

医師・医学博士

塩見 利明

愛知医科大学 睡眠科 教授

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