春の暖かな陽気に、だんだんと日ざしが強くなるこの時期。日焼け防止のため、日光に当たらない生活を意識する人が多いのではないでしょうか。
中には、日傘をさし、サングラスをかけて完全防備という人もいますが、実は過度に日光を避けると、睡眠の質を下げ、身体的・精神的にも悪影響を及ぼしてしまう可能性が。日光を上手に取り入れて、健康的に過ごすコツをまとめました。
※本記事は医師の監修に基づいたフミナーズの記事を、編集部により再編集をしたものになります。
日光と体内時計との関係
人間は日光を浴びることで身体に備わっている「体内時計」を整え、生体リズムを調整しています。
朝に光を浴びることで日中は心身ともに活発に、夜に眠くなるという生活サイクルが生まれます。
朝はなるべく外に出て日光を浴びるようにし、部屋の中にいる場合は、カーテンは締め切ったままにせず、室内に光を入れるようにしましょう。
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日光を浴びないとうつ病につながる!?
適度に日光を浴びないと睡眠の質が低下し、睡眠不足・過眠気味になります。また、ひどい場合にはうつ病の症状も出やすくなります。
病院でも、うつ病の改善に光を浴びる治療(高照度光療法)が取り入れられており、「目が光の明るさを感じる」ことが重要とされています。
もちろん肌は日焼けしないように衣服で覆ってOK。
しかし、目は光を感じるようにしましょう。紫外線は目に悪影響を与える可能性があるため予防した方がよいですが、サングラスをかける場合は、UVカット効果のある透明に近い色のレンズを選びましょう。
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ブルーライトは身体に悪いものではない!
パソコン・スマホのディスプレイから発せられるブルーライトは、身体に悪いものと思われがち。でも、日光にも含まれている光で、自然界で身近に存在しています。
もちろん、夜眠る前のブルーライトは脳を覚醒させる作用があるので避けた方がよいですが、朝はブルーライトが目に入ることで、心身ともに活動的になります。すっきりとした目覚めのために上手に活用してみてはいかがでしょうか。
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