就寝時刻が遅く、睡眠時間が短くなるほど、肥満につながるという報告があります。
夜は寝るための時間であると同時に、日中に溜まった脂肪を燃やす時間でもあります。
しかし、サマータイムやフレックスタイム制の会社などを除けば、始業時刻が季節によって変わることはありません。
そのため、夏と冬では生物時計によって決められた睡眠のタイミングと、生活スケジュールによって決められた睡眠のタイミングとの間でズレが生じ、睡眠が不足することがあります。
食欲を促進するグレリンというホルモンは、睡眠中に減少します。逆に脂肪を分解するレプチンというホルモンは、睡眠中に増加します。そのため、寝ている間に脂肪が分解されるのです。
就寝時刻が遅くなると、グレリンの分泌量が多く、レプチンが少なくなるため、寝る前にたくさん食べてしまったり、脂肪を分解しきれなかったりして肥満につながることがあります。夜は脂肪がたまりやすい時間でもあるのです。