就業前の仮眠や、カフェインが有効です。
トラック運転手や看護師を対象とした研究では、勤務前または勤務中の50~120分の仮眠が、勤務中の注意力や作業効率の低下を防ぐと報告されています。特に夜勤前半の仮眠は眠気の抑制に効果的といわれています。
また、コーヒーなどでカフェインを摂取するという方法もよく取り入れられている眠気対策です。ただし、早朝にカフェインを摂取すると、勤務終了後の睡眠の質を低下させる原因となる場合がありますので気をつけましょう。
また、夜勤に従事する際には、体内時計の特性を考慮することも重要です。
日勤と夜勤を繰り返す場合は、夜間に明るい光を浴びると体内時計が遅い方向へずれてしまうので、寝起きのタイミングが遅くなり、日勤に戻ったときに朝起きられない、目覚まし時計で強制的に起きたとしても日中に眠気が生じる等の悪影響が及んでしまいます。
なお、常夜勤の場合には、夜間に明るい光を浴びたり、勤務後には朝方の光を浴びないように室内を暗くして睡眠をとったりすることで、体内時計を積極的に勤務スケジュールに合わせることが有効となります。
しかし、昼夜が逆転した生活となってしまいますので、家族や友人と時間を過ごすことが難しくなるなどの悪影響もあるので注意が必要です。