睡眠学研究レポート

性別による睡眠の違い

女性の方がよい睡眠をとれている

20代ごろから睡眠時の脳波の周波数帯域には男女差が見られるようになります。

男性に比べ、女性の方が深いノンレム睡眠時やリラックス時に現れるゆっくりとした波が多くなります

これによって、データ上は男性よりも女性の方が質のよい睡眠をとれている、ということができます。

 

中高年層でも熟睡できているのは女性

中高年層の睡眠を比べてみても、男性より女性の方が深いノンレム睡眠状態が多く出現します。

さらに夜間頻尿や睡眠時無呼吸症候群などによる睡眠障害を抱えている患者も、男性の方が圧倒的です。

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高齢者の睡眠不満は女性の方が多い

更年期を境界に、中年女性の睡眠不満が急増します。

睡眠に対する満足度を年代間で比べてみると、満足度は男女ともに年齢とともに低下しますが、とくに50代の女性で不満を感じている人が圧倒的に多くなるのです。

<中高年女性に多い睡眠不満>

・なかなか寝つけない(入眠困難)
・深く眠れない(熟睡困難)
・途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)
・早朝に目が覚めてしまう(早朝覚醒)
・中途覚醒、早朝覚醒の後、眠れなくなる(再入眠困難)

データ上では女性の方が質のよい睡眠をとれているのに、なぜ多くの女性が満足できないかという理由は、性ホルモンが関係しているのではないかと言われているものの、まだ結論は導き出されていません。

睡眠の性差は高齢になるとともに広がるため、高齢化社会ではその理解も重要となりそうです。

 

参考図書:
『快適睡眠のすすめ』(岩波書店)著/堀忠雄
『睡眠のしくみ』(ナツメ社)監修/鳥居鎮夫・睡眠文化研究所 著/小林保

※記事は旧フミナーズから移動しました。

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