安眠に効果的!アロマのプロが選ぶ、眠りを誘う10種の香り

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【安眠サポート】アロマのプロが選ぶ眠りのアロマ厳選10種

香りで脳を刺激することで癒しをもたらすアロマテラピー。人間の身体は交感神経と副交感神経という2種類の自律神経で成り立っていますが、香りの力で脳や身体をリラックスさせ、眠りに入りやすい副交感神経が優位な状態を作り出すことができます。

「植物由来の香りが脳を刺激し、癒しをもたらす」アロマテラピーのメカニズム

アロマテラピーによる癒しのメカニズム、それは香りが嗅覚を通して脳を刺激すること。人が嗅覚を通して香りを感じとるのは、脳の奥にある「視床下部」。自律神経や免疫力、ホルモンバランスをコントロールする「視床下部」に、嗅覚から香りが到達し、ダイレクトに刺激を受けることで、身体に作用していきます。

また、アロマテラピーで使われるのは、植物から抽出した精油。原材料となる花や葉には50~100種類の香りの成分が含まれており、私たちが感じる香りはそれらが混合してできあがるもの。そのため、ひとつのオイルを使うだけで多用な効果を期待できます

「疲れているときはなだめてくれたり、元気がないときに肩をたたいてくれたり。もちろん、『鎮静』『強壮』など、効果をざっくり分けることもできます。しかし、それが決してひとつではないのが、自然の香りのすばらしいところですね」(佐々木さん)

鎮静作用と高揚作用を併せもつアロマも多くあります。同じアロマでも、自分自身が少し元気がないときには高揚の方向に、ゆったりした気分になりたいときには鎮静の方向に作用してくれるというのがアロマの魅力。これは、安眠のために活用しない手はありません!

 

寝る前に!心地よい安眠へといざなうお手軽アロマ活用術

私たちの身体は交感神経と副交感神経、この2つの自律神経がバランスを取りながら働いています。落ちついてリラックスしているときに働く副交感神経が優位なときにはゆったりした眠りに入りやすく、逆に活発なときに働く交感神経が優位になったときにはなかなか心と身体が休まる方向に向かいません。

つまり「眠れない」ときは、交感神経の緊張が続いている可能性が。安眠のためには眠る前に心身共にリラックスして副交感神経を優位にしておくことが不可欠です。そこで登場するのが、香りで脳に働きかけるアロマテラピー。心地よい香りで心身を緩めることができれば、身体がリラックスして副交感神経が優位な状態を作りやすくなります

お手軽に試せる方法は、アロマオイルをコットンやティッシュにしみこませて枕元に置いておくこと。火も電気も使わず、アロマオイルさえあれば今夜からでもすぐ試せます。ほのかな香りでリラックスできれば、安眠できる身体と心の準備が整っていくはず。なお、オイルはシミになりやすいので、シーツなどに原液をたらさないよう注意しましょう。

 

プロが厳選!安眠ケアが期待できるアロマオイルベスト10

安眠のために取り入れるアロマテラピーでは、できればリラックスやストレス緩和に向いている香りを使いたいもの。

そこで、安眠のためにおすすめのアロマオイルをランキング形式で佐々木さんに選んでいただきました!どんなアロマオイルがあるのか種類や特徴をおさえつつ、実際にアロマ選びをする際の参考にしてみてください。

 

安眠ケアのアロマオイルベスト10

第10位:ゼラニウム

ローズに似たフローラルな香り。リラックス、デトックスの効果があります。

第9位:イランイラン

ロマンチックな香りとして人気。ただ、気持ちを高揚させる香りでもあるので、おやすみ前は、低濃度で使うのがよいでしょう。

第8位:リツエアクべバ

変わった名前ですが、人気のあるアロマオイルの一種です。柑橘系の中にグリーン系の香りも感じられ、リフレッシュ効果があります。

第7位:プチグレイン

ビターオレンジの枝と葉からとれるオイル。こちらも鎮静やニキビへの効果もあります。

第6位:ネロリ

ビターオレンジの花の華やかな香りで、鎮静効果があります。

第5位:フランキンセンス

古代エジプトで神にささげていたという神聖な香りの樹脂です。呼吸器系に効果があり、咳・鼻づまりがあるときにもおすすめ。

第4位:サンダルウッド

日本では白檀と呼ばれる香木。ウッディーな香りで、風邪にも効果抜群です。

第3位:ベルガモット

オレンジとレモンの中間の甘い香り。消化促進や乗り物酔いにも効果があります。

第2位:オレンジスイート

柑橘系アロマの代表格。ストレスを和らげるのはもちろん、消化促進や冷え性への効果も。

第1位:ラベンダー

アロマテラピーの定番といえば、やはり「ラベンダー」。フローラルな香りでリラックスできるのはもちろんのこと、目の疲れや肩こりにも効果があります。

 

アロマをもっと日常に アロマのプロ:佐々木さんのアロマ活用TIPS

「ストレスや悩みで眠れない」ネガティブな感情を和らげるアロマオイルは?

目が冴えて眠れないときだけでなく、イライラすることがあったり、悩みを抱えていたり、怒りや悲しみがあると、苦悩が心から消えずに安眠から遠ざかってしまいます。そんな心が沈んだ夜は、以下のアロマオイルが特におすすめです。

心が沈んだ夜に

  • ラベンダー…さわやかな香りで心を落ち着かせてくれます。
  • オレンジスイート…気持ちを優しく和らげてくれます。
  • ゼラニウム…気持ちを前向きにしてくれる作用があります。
アロマオイルのブレンド、おすすめは?

アロマオイルは、ブレンドすることで長く楽しめる香りになります。ひとつの香りに飽きたら、ブレンドされた精油を探ってみるのもよいでしょう。就寝前、安眠のために気持ちを和らげるならこのブレンドがおすすめ。

 

安眠のためのアロマブレンド

ラベンダー&オレンジスイート

ラベンダーのシャープな香りは、悩みごとがあって眠れないときにおすすめ。そこに甘い香りのオレンジをブレンドしてみましょう。

ユーカリ&オレンジスイート

柑橘系の香りに、清々しい香りのユーカリをプラスしてみましょう。

 

安眠以外にアロマをうまく使う方法は?

アロマの香りをしみこませたティッシュをハンカチなどに挟んで持ち歩く

満員電車で気分が悪くなったとき、仕事の合間にリフレッシュしたいときなどにさっと取り出して香りを感じるだけで気分がすっきりさっぱり。清涼感を感じるオイルなら、夏場でもさわやかな気分でいられます。火も電気も使わず、アロマオイルさえあればすぐに試せる方法。もちろん佐々木さんも実践しているのだとか。

バスタイムに活用

バスソルトにアロマオイルを混ぜ浴槽に溶かして香りを楽しむ方法はよくありますが、今回おすすめするのはシャワーを使う方法。バスルームの隅のタイルに1、2滴落としておく方法。アロマオイルを垂らしたタイルに向かって熱めのシャワーをサッと当てると香りが立ち上ります。

お掃除に活用

拭き掃除をするときに、オイルをしみこませたティッシュを使ったり、水ぶきに使うバケツの水に入れたりしておくと、香りが立ち、リフレッシュした気持ちになれます。おすすめの香りは、油汚れを落とす成分「リモネン」が含まれているオレンジスイート。

マスクにしみこませる

花粉症やインフルエンザの季節には、マスクにオイルをしみこませてみましょう。清潔感のあるティートゥリーの精油などがおすすめです。精油を爪楊枝につけてマスクの外側につける程度の極微量で充分です。

※アロマオイルは原液のまま直接肌につけたりすると肌トラブルのもとに。適正な濃度を守って使いましょう。

 

さいごに:最初の一本は、「好きな香り」を

安眠のためのアロマオイルを10種類紹介しましたが、他にもさまざまな香りがあり、選ぶのに迷う方もいるかもしれません。佐々木さんによると、はじめはやはり「好きな香り」であることが大切だそう。

「例えば、安眠・リラックスなど使う目的があると思うので、それに沿った何本かの中から好きな香りを選ぶことが大事です。自分の好みに合わないものを『必要な効能だから』のような気持ちで使っていても、基本的にあまり効果は出てきません」(佐々木さん)

いくら安眠におすすめとされる香りでも、自分が心地良いと思えなければ効果も薄まってしまうということなのですね。さまざまな種類を試したりブレンドしたりしていくうちに、好きではなかった香りを好きになることもあるそうなので、まずは1本好きな香りを見つけてみて、そこから幅を出していくのが良さそうです。

芳香剤や入浴剤、香水などの中には人工的な香りで作られたものも多くあります。植物本来の香りとパワーを楽しむアロマテラピーは、身体と心にやさしく働きかけメンテナンスしてくれる存在。安眠のためにアロマオイルを探すときには、ぜひ100%植物由来の天然の香りを楽しんでみてくださいね。

特に安眠ケアに有効なアロマとその安眠効果を高める活用法を、ハーブとアロマの専門店「生活の木」の佐々木さんに伺いました。

photo:Thinkstock / Getty Images

佐々木 薫

監修

ハーブコーディネーター・アロマプロフェッショナル

佐々木 薫

生活の木

※記事は旧フミナーズから移動しました。